小麦栽培〜薄力粉・強力粉〜　品種：農林61号(薄力粉)、ニシノカオリ

世羅協同農場では昨年の麦茶用の大麦栽培の経験をもとに、2008から小麦栽培をスタートさせました。 基本となるのが薄力系の小麦で、試験的に強力系の小麦栽培にも挑戦しています。 　緩やかな傾斜のある4ヘクタールの畑地で、除草剤を使用しない無農薬栽培ですから、日々除草作業や病害虫対策に取り組んでいます。 除草はカルチ（除草機）と手鎌による刈り取りと人の足で雑草を踏みつけることを地道にやっていますが、なかなか進みません。 害虫対策には木酢液などを数回散布し、昨年の大麦の経験から種を薄播きにすることで赤さび病や穂発芽の原因となる倒伏を防ぎます。 麦は葉茎から穂まで全体で光合成ができる植物なので米と違い、窒素成分を追肥するだけで実が熟します。 いい品質の小麦を多く収穫するためにはいずれも必要なことなので手を抜くことなく作業をしています。 お好み焼き、天ぷら、クッキーなどに。 　昨年、11月末から12月にかけて小麦の種を播き、6月下旬になりようやく収穫できました。心配だった実の入りも良く、品質も上々。製粉時に小麦自体が高温にならないよう、時間をかけて製粉しているので、小麦の持つ本来の甘さ、香りがそのまま残っています。別袋でふすまを付けていますので、お好みで混ぜて全粒粉としてもお使いいただけます。小麦の栽培から製粉まで全てのプロセスがわかる、数少ない無農薬の薄力粉です。 無農薬栽培した「ニシノカオリ」を強力粉にしました。ハード系のパンやピザ、パスタにどうぞ。

５月：小麦畑 品種：農林61号